マーマレードボーイ感想。ネタバレします。

連載していたころのりぼん読者である自分からしてみたらあんまし期待できない映画でした。でも銀魂みたいなこともあるし...小栗旬最高だったし...。と不安を抱きつつも映画館へ。

 

以下感想。

まず最初に少し小さめのスクリーンだったので片側にしか通路がない作りだったのですが、暗くなってから入ってきたJKがそれに気づかず、盛大に壁に激突してました。一番可愛かったし面白かったです。自分的一番の盛り上がりのシーンでした。あとは割とお通夜でした。

 

まず、ミキがイメージに合ってないような気がする。女優さんがなんというか、割と唇が厚めでアップになるとそこばかり気になる。もっとルックスがミキに近い人もいたのでは?と一番最初に思った。あとは天真爛漫なミキらしくない。笑顔が少ない。遊といい感じの時はニコニコして可愛いのけど、終始話がシリアスな感じが多く、困ってたり仏頂面だったり....。もっとマーマレードボーイってコミカルな漫画だったと思う。なんか残念。

 

両親の描写が雑。何というか家族を巻き込んだラブストーリーのはずなのに、なんというか結構蚊帳の外感が否めない。コミュニケーションが少ない。ミキが感情をあらわに怒っているシーンの後も特にフォローなし。最後だけいい両親のようで違和感。最後の両親が一言一言繋げていくセリフのJ-POP感。ハンパない。心から愛し合って〜のくだりもなんか響かない。そんなんBLEACHのがよっぽど心とは何か教えてくれると思う。

そのせいで最後のマーマレードジャムを回していく大団円!シーンの白々しさ。あと主食が常にバケット

 

ギンタがとにかくかっこ悪い。男優さんはともかくギンタのキャラがかっこ悪い。この人もスポーツ少年のギンタのイメージからだいぶかけ離れていた。一番のミスキャストだと思いました。告白シーンもまったくきゅんとしない。振られてミキを抱きしめるシーンもきゅんとしない。ギンタの良いところが全て取り潰されたのでは?という有様。

一生懸命アップしていた近藤をフォローするでもなく責める。近藤だって一生懸命だったんだよ...むしろ君の「この試合に勝ったら告白するんだ」に知らない間に巻き込まれて良い迷惑だったと思う。

ミキをかばってミキを気絶させる。どこにいくにもチャリンコに乗っている。

アイス屋でいまさら付き合ってるんだろ?とこ言ってしまう。もうその話題は全然ホットじゃない。ギンタは化石か何かか?

 

ありみさんの存在価値。金髪がイマイチ...。外国人風すぎる。自分が付き合えた理由をわざわざ暴露してくれる。それだけ伝えて物語から退場していった。ミキもそりゃ、なにあれ...って言う。一番共感した。あまりにもマーマレードボーイにおける重要人物のありみさんを軽視した作りでなんかがっかり。これならありみさんのシーンを削って他をもっとやるべき。それくらいよくわからない役になってしまったような気がする。

 

めいこがイメージと合わない。せめてパーマに。穴場のはずの図書館の雰囲気がおかしい。人ようけおる。

めいこが大人っぽいというより、すこしおませな女の子だった。んで年上男性と付き合ってるという事に浮かれてる。もっとしっとりした大人のカップルが良かった。あとめいことなっちゃんが呼び出しくらったとき何故二人同時に呼び出すのかも疑問だった。二人同時に退室したのもどうなんだ。かけおちして欲しかったんだろうか。んでなっちゃんはあとは自分に任せろといった割にさっさと実家へ帰っていった。残されためいこはどうなるんだ....。

めいこの見送りシーンが夕方にめいこがミキの家へきていたのに、ミキが駅に着いたのは夜だった。遅くね?行かないといった割に、その葛藤も描かれず駅に走るミキにも違和感。そして電車に一人で乗るなっちゃん。残されるめいこ。ホームに取り残されためいこのUターンがはやい。ほんとに好きなのか。

めいこが広島で暮らす事になったのも展開早すぎてついていけない。なっちゃんがただめいこに振り回されている印象になった。あとこのくらいから私は尻が痛かった。そっちのが気になり始めていた。

めいこの明るすぎる京都へのススメ。思い切って冷蔵庫買い換えちゃいなよ!くらいのテンションだった。

美容師棒読み。みたら分かる。髪を切ったミキがますます幼くなってビビる。格好のせいもあるけど、綺麗になったね感が無い。

 

旅行のシーンの動画を撮ってるとこが長くて飽きた。久々イチャイチャシーンだからだと思うけどテンポが悪い。中盤の落ち葉のシーンもいらない。クロゼットでキスしておわってよかった。その方がドキドキした。旅行の走って帰るシーンも長すぎ。わざわざタクシー乗るシーンもなぜ映したのか。隙間埋めか?

学校の風景を映していくシーンも、特にこちらとしては学校に思い入れがないためよくわからない。むしろいるの?あのシーンでついていけない心の整理をすればよかったんだろうか。だったら短いかもしれない。

 

マーマレードの苦い部分が遊だという割に苦い部分もミステリアスなところも見ている分には分からず、でも吉沢亮すごく遊っぽかった。美しかった。これだけは素晴らしかった。

 

コメディ要素皆無も少ない、盛り上がるところもシーンが変わるのが早く余韻に浸れない。なんだかよくわからないままに完結したエピソードがちらほら。

あらすじを他人に説明されて作ったような映画だと思いました!!!!!!!

 

2時間程度でこの話をまとめ、作るのは本当に難しいとは思う。けど、だからこそエピソードの取捨選択をするか、後半もつくるか、なにかしらして欲しかった。ある意味話題になる映画?あと原作ってどうなんの?ってなる気もする。そう考えるとこの破天荒さも意味があるかもしれない。